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文豪最後のメッセージ後日談

2026年9月20日

「……そういえば、探偵さん。

今回の依頼人って……結局、何者だったんでしょう?」

助手にそう聞かれて、私は今回の依頼について改めて考えてみた。

最初に分かっていたのは、

50年前に亡くなった小説家・桐生珀雲から、
一通の手紙が届いたこと。

そして、その手紙には――

「私が残した最後のメッセージを探してほしい」

そう書かれていたこと。

けれど、依頼人については、ほとんど何も知らされていなかった。

今回の依頼人。

その正体は――

桐生珀雲の姪の娘だった。

では、なぜ彼女は、50年前に亡くなった珀雲からの手紙を受け取ることになったのだろう。

その答えには、50年前のある出来事が関係している。


50年前

珀雲には、幼い頃から可愛がっていた姪がいた。

本が好きな少女で、珀雲の作業部屋へ遊びに来ては、本を読んだり、二人で謎を解いたりしていたという。

ある日、その少女から珀雲へ、一通の手紙が届いた。

おじちゃんのごほん だいすき!

またわたしをだしてね

珀雲にとって、その少女は大切な存在だった。

だから彼は、いつか彼女に解いてもらうための謎を、作業部屋のあちこちに残した。

その謎の先に用意されていたもの。

それが――

「最後のメッセージ」だった。


50年後

それから50年。

少女は76歳になった。

そんなある日、彼女のもとに一通の手紙が届く。

差出人は――

50年前に亡くなったはずの、珀雲。

手紙には、

「私が残した最後のメッセージを探してほしい」

と書かれていた。

彼女は、その謎を自分の娘に託した。

それが、今回の依頼につながったのだ。


作業部屋に残された謎

私たちは、珀雲の作業部屋を調査した。

机の上に残されたもの。

壁に仕掛けられた謎。

部屋のあちこちに隠された手がかり。

一つひとつをたどっていった先で、私たちはついに、珀雲が残した「最後のメッセージ」を見つけた。

あの謎の数々は、ただ私たちを楽しませるためだけのものではなかった。

50年前の小さな女の子へ向けて、珀雲が残したものだったのだ。


そして、その後

見つかった最後のメッセージは、依頼人を通じて、その祖母へと届けられた。

50年前。

珀雲が一人の小さな少女へ向けて残した言葉。

それが50年の時を越えて、

珀雲から姪へ。
姪から、その娘へ。
そして、その娘から私たち探偵へ。

ひとつの想いが、次の世代へと渡ってきた。

もしかすると、珀雲が本当に残したかったものは、手紙そのものではなかったのかもしれない。

誰かと謎を解くこと。

本を読むこと。

知らないことを知ること。

そして、自分で考えて、自分の道を選ぶこと。

そんな時間そのものを、珀雲は楽しんでほしかったのかもしれない。

助手が、ふっと笑った。

「……なんだか、50年前の依頼が、今になってようやく終わった気がしますね。」

私は頷いた。

「そうかもしれないね。」

手元に残った一枚の手紙を見る。

50年前に書かれた言葉は、もう古びている。

けれど――

言葉は、時間を越える。

あの日、小さな少女に向けて書かれた物語は、50年後の今、私たちのところまで届いた。

そして、ここから先は――

それぞれの物語だ。

ここまでプレイしていただき、誠にありがとうございます。

また様々なイベントを企画しますので是非お立ち寄りください。

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